日立天カセエアコンクリーニング ファンが取れない状態

先日お伺いした東久留米のオフィス様の日立天カセエアコンの一台が、どうしてもファンが取れない状態で作業せずに帰った現場様がありました。

お話しして、モーターとファンを新しく用意して洗浄するという事でお見積もりをお出ししました。最初、問い合わせの前におおよそ2万円くらいではないかとお伝えしたのですが、日立に問い合わせた所、ファンとモーターで3万円との事でした。

エアコンクリーニングは2万円くらいなのに、部品が3万円はやはり高いと思い、ファンだけ用意してファンを粉砕してモーターを外せばなんとかなると思い、ファンのみ交換のご提案をして稟議を通していただきました。

前の業者を悪く言うつもりはありませんが、ファンが取れずきちんと洗浄ができなかったので熱交換器の腐食が激しく、そして匂いもものすごい状態でした。

やる気満々でお伺いしたのですが、やはり後悔しました。モーターの芯の部分とファンの中心の部分はともに金属です。たとえプラスチック部分を粉砕してモーターを外せても万が一、芯の部分が取れなかったらどうしようかと悩んでしまいました。

おそらく取れるとは思うのですが、万が一、接着が入っていたとしたら(99%そんな事はないと思いますが、やはり万が一は怖いです)、モーターも用意しなければなりません。

しかし現実にはファンの部品はあっても、モーターは取り寄せていません。

悩みました。悩みに悩んで、今回もやらずに帰ろうと思ったのですが、(もう一度モーターも用意した稟議を通してもらおうと考えました。)なんだかわからないスイッチが入り、やろうと決断しました。

しかしやるからには、絶対に自分自身で高圧洗浄に問題がないレベルまで養生しなければなりません。やるからには全てを取り外した状態と全く同じ高圧の洗浄が絶対に必要だからです。

ファンの養生

ファンの養生2

写真では分かりづらいですが、ファンの外側をガムテープにて2回、そのあと養生テープで全体を一回、さらにその上からもう一度ガムテープで養生しました。基本ファンには空洞がないので、全体を養生しなくても絶対にモーターに水は行きません。それでも、念のためにここまで養生しました。

養生に20分以上かかりました。しかし、心の中で、ここまでやれば絶対に大丈夫だという思いがありました。

結果、高圧洗浄を行うことができ、匂いも消えました。

今回ファンを養生して、思ったことがあります。自分自身が絶対に大丈夫だというレベルまで養生すれば、ファンが取れなくてもやってもいいのではないかと。

特にダイキンワンダフルは取れないので、できるだけやらなかったのですが、これも同じように養生すれば、問題ないかもしれないと思うようになりました。

お客様からは匂いもなくなり、非常に快適になり、しかもお値段も安くて良かったと感謝されました。

帰りの道のりで、車の中にポツンと残った用意したファンをみて、「一体、このファンはどうするつもりですか?しかもお金も取れないで結局今日のエアコンクリーニングは、1万円にもならなかったですよ。」と言われました。

私は、仕方がないので、橋之助気分でこう言いました。

「これはもう、私の不徳の致すところとしか申し上げようがございません。」

「結局ファンを取らずに作業するなら、前回やっておけばよかったじゃないですか?」

「これはもう、私の不徳の致すところとしか申し上げようがございません。」

結局、この言葉を計8回くらい言いました。

いやあ、こんな便利な言葉があるとは思いませんでした。

業務用エアコンクリーニングはぜひ、弊社にお任せください!

コメント

  • 大変参考にさせて頂いた対応事例でした

    いつもアスター様のブログを勉強兼ねて興味深く拝読させて頂いております。

    僭越ながら、とても悩まれてご苦労された上記の対応事例は私にとってとても勉強になり、参考にもなりました。
    依頼されるお客さまの多くの方は、使用している業務用エアコンがどのような状態か?まではほぼ意識されずに使用されておられると思いますし、必ずしも毎回ファンが外せる状態とは限らない訳ですから、その場その場での状況に応じた臨機応変な対応力が問われるのだな、拝読して感じました。



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