FXYFP112MJ 天カセエアコンの作業注意点等

クリニックのFXYFP112MJのドレンエラーによる注文をいただきました。

FXYFP

基盤

ファンが3つのボルトで止まっているエアコンです。このエアコン自体はあまり経験がありませんでした。作りとしてはそれほど違いがありません。

ドレンポンプの汚れ

開けてみるとドレンポンプのところが非常に汚れがこびりついていました。これが原因だと思います。

クリニック様の床清掃でいつもお世話になっている現場様でしたので、突然の依頼でしたが、翌日に対応しました。お得意様ですので、やはり無理してでも対応させて頂きました。

耳鼻咽喉科クリニック様でしたが、前回の床清掃の時、フィルターパネルを開けてみると、ファンもそれほど汚れていなかったので、「まだ清掃の必要はないと思います。」とお伝えしたお客様でした。今から思うと申し訳なかったと思います。クリニック様は、蒸気が大量に発生するので、他の機械もよく故障するらしいです。こちらの診療室のエアコンは、もしかしたら、毎年清掃した方がよいのかなとも思いました。ともかく、外からのチェックだけでは、とても綺麗でもドレンがとてつもなく汚れていますので。

ファンのナットは7ミリのラチェットドライバーで締めて行きました。インパクトではなく手で締めました。

少し強く締めましたが、なんと3本目のボルトが折れました。信じられません。人間の手の力で少し強く締めただけで、ボルトが折れるのでしょうか?一応、クッションでカバーが入っていたので、アロンアルファでつけたところ、おそらく金属部分は完璧ではないにしろ、クッション部分とはきちんとくっついてくれたのか、ナットをしめることができました。

過去に他の業者は入っていないと思いますので、純粋に今回の作業に置けるトラブルだと思います。もしもインパクトドライバーで締めていたら、もしかしたら1本目から折れてしまったのか?そう考えると通常の1本のモーターも、それからモーター自体を抑える3本のボルトも、全て手作業ですることに切り替えました。

実際、モーターそのものを抑えるボルトが折れた事例はありますし、他の業者が折った現場に遭遇したこともありますので。

ファンを回してみるとなんとか正常に機能します。一応これで様子を見てもらうことにしました。先生には、「申し訳ないが、初期不良とは言わないけれど、通常の力で止めただけで折れたので本当は弊社の責任ではないかもしれません。」とはお伝えしました。ただ、新しいモーターは取り寄せておきますということもお伝えしました。無償で交換するつもりではいます。

はっきり言ってこれ、言わない業者もたくさんいると思います。そんなもんです。弊社にしても、もし単発の注文でしたら、果たして言ったかどうか?きちんと作動しますし、ミスをしたわけでもない。。。もしかしたら言わないかも。。。難しいところではあります。

でも、正直でない事をすると、人間必ずどこかで報いを受けるものです。長い長い人生でそれを嫌というほど、味わってきています。この現場はしのげても、その報いが必ず他の現場で発生する。その怖さに比べれば、きっと、きちんと報告はしたと思います。

ブレーカーを入れると、今度はCEのエラーが出ました。これは省エネ運転をするための、床や人のセンサーエラーです。ともかく、作業後にエラーが出ると、本当に焦ります。いつまでたっても、怖くて仕方ありません。

もしかしたら、一瞬でもモーターの事を言わないでおこうかなと思った事への報いなのか?まじでそう思いましたね。(私は変な宗教にははいっておりませんが。。笑)

このエラーは調べてみると、運転は継続されるようでまずは一安心しました。

ドレンエラーで止まって困っていた現場様で、そのエラーは直ったのに別のエラーで止まっては、申し訳ないです。

ダイキンに問い合わせて対処方法を聞くと、そのコネクターを教えてくれました。老眼もありますので、「実際の場所としてどこだか教えてください。」というと、少し調べてみますと言って、図面を調べてもらいました。するとなんとこのエアコンには、そもそもその機能がないとの事。

つまりはエラー発生のそもそものコネクターが存在しないのです。

それなのになぜこのエラーが出たのか?

とりあえずブレーカーを落として、全てのコネクターをもう一度入れ直し、ブレーカーを入れたところ、エラーは消えました。

その後は快適に運転されています。2台のうち最初の一台がエラーで止まっていて、注文は2台両方でした。一瞬、もうこの最初の1台で作業はやめようかなとも思いましたが、2台終了させました。1台目のエラーが消えた時点で、またブレーカーを落として入れるのが嫌だったからです。

作業後は不具合は出ていません。しかし、やはり機械は怖いですね。これは運転継続のエラーでしたが、もしも止まってしまうエラーだったら、本当に困りました。なんせ、外は40度近い温度です。

クリニック様の診療にも影響しますので、やはりこういう現場様の場合は、5月くらいの時期にクリーニングする事をお勧めする事にしました。

結論

ダイキンのファン3本止めの場合、絶対にインパクトで締めてはいけない。(手で締めたが、それでも折れた。手で締めてもあまり力を入れてはいけない)

今後はモーターのナットも基本、手作業にする。最初からドレンポンプ、フロートに関しては手作業を徹底しています。全ての取り付けは手作業に変える事とする。

以上です。

業務用エアコンクリーニングはぜひ、弊社にお任せください!

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